2025年秋ドラマの中でもひときわ注目を集めている「ちょっとだけエスパー」。
主演の大泉洋さんをはじめ、宮﨑あおいさん、ディーン・フジオカさんなど豪華キャストが集結し、放送前から話題になっています。
タイトルを聞くと「ちょっとだけエスパー」の原作が漫画や小説にあるのでは?と思う人も多いですが、実は原作のない完全オリジナルドラマです。
脚本を手がけるのは、「逃げるは恥だが役に立つ」「MIU404」などで知られる野木亜紀子さん。
野木亜紀子さんならではのテンポの良い会話劇と、現代社会を映し出すストーリー展開が期待されています。
突然“ちょっとだけ”超能力を手に入れた普通のサラリーマンが、奇妙な人々と出会い、世界を救う使命に巻き込まれていく物語。
笑いあり、涙ありのSFヒューマンドラマとして注目を浴びています。
本記事では、「ちょっとだけエスパー」の原作の有無やあらすじ、見どころ、脚本家やキャストの魅力まで徹底解説します。
ちょっとだけエスパーに原作はない!
ドラマ「ちょっとだけエスパー」には原作が存在しません。
脚本家・野木亜紀子さんによる完全オリジナル作品として制作されたドラマです。
漫画や小説を原作にした作品ではなく、ドラマのために一から書き下ろされた物語が展開されます。
同名の書籍として、1986年に児童文学作家・望月正子さんが発表した
「あたらしいSFどうわ ちょっとだけエスパー」がありますが、これは犬を主人公にした児童向け作品であり、ドラマとは内容が全く異なります。
タイトルが偶然一致しているだけで、ドラマの原作ではありません。
原作にとらわれず、新しい物語を自由に描けることこそが、今回の「ちょっとだけエスパー」の大きな魅力です。
次の項目では、原作なしドラマならではの面白さについて詳しく紹介します。
原作なしドラマならではの魅力とは?
「ちょっとだけエスパー」は原作がないドラマだからこそ、他にはない魅力があります。
オリジナル脚本ならではの自由さと驚きが、物語全体をより深く、面白くしています。
① 予測できないストーリー展開
「ちょっとだけエスパー」は、漫画や小説を原作としていないため、誰も結末を知りません。
視聴者は毎回「次はどうなるの?」というワクワク感を味わえます。
物語が進むたびに登場人物の感情が変化し、驚きと共感を生む構成になっています。
② 脚本家の想像力が自由に発揮されている
脚本を担当する野木亜紀子さんは、社会性のあるテーマや人間のリアルな心情を描くことで知られています。
「ちょっとだけエスパー」では、原作がないからこそ、野木さん独自のメッセージや世界観をそのまま作品に込めることができます。
③ キャラクターの個性がより際立つ
既存のキャラクター設定がないため、俳優それぞれの魅力を引き出した自然な演技が生まれます。
登場人物一人ひとりの感情の動きや成長が丁寧に描かれており、見る人の心に残る物語となっています。
「ちょっとだけエスパー」は、原作なしの完全オリジナルドラマだからこそ、毎回の展開が新鮮で、誰も知らない物語を一緒に発見できる楽しさがあります。
ちょっとだけエスパーの脚本家・野木亜紀子とは?経歴と代表作
「ちょっとだけエスパー」の脚本を手がけるのは、ヒットメーカーとして知られる脚本家・野木亜紀子さんです。
社会派テーマを軽やかに描く筆致と、キャラクターの会話劇に定評があります。
ドラマ・映画の双方で多くの賞を受賞しており、業界内でもトップクラスの実力者です。
ここでは、「ちょっとだけエスパー」を支える脚本家・野木亜紀子さんの経歴や代表作を詳しく紹介します。
脚本家・野木亜紀子の経歴
脚本家・野木亜紀子さんは1974年生まれ、東京都出身です。
日本映画学校(現・日本映画大学)で映像制作を学び、2010年に『さよならロビンソンクルーソー』で第22回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しデビューしました。
その後、『逃げるは恥だが役に立つ』『重版出来!』『アンナチュラル』『MIU404』など数々の話題作を執筆し、視聴者の共感を呼んできました。
脚本家・野木亜紀子さんの作品は、社会問題を背景にしながらも温かみやユーモアを失わない点が特徴です。
会話のテンポや人物のリアリティ表現が抜群で、どんなテーマでも“人間らしさ”を感じさせます。
『アンナチュラル』では放送文化基金賞・芸術選奨新人賞を受賞、『獣になれない私たち』では向田邦子賞を獲得するなど、受賞歴も豊富です。
近年では映画『罪の声』『ラストマイル』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞し、映像業界を代表する脚本家のひとりとして高く評価されています。
映画『罪の声』で日本アカデミー最優秀脚本賞をもらいました。原作の塩田先生、土井監督、那須田P、皆々様に感謝。うっかり一枚も写真を撮っておらず、昨年の最優秀撮影賞(キングダム)河津さんと撮った写真をもらいました。河津さんとは図書戦シリーズとアイアムアヒーローつながりです。 pic.twitter.com/sQsfXU0Ozf
— 野木亜紀子 (@nog_ak) March 22, 2021
脚本家・野木亜紀子の代表作
脚本家・野木亜紀子さんは、原作のある作品とオリジナル脚本の両方で多くのヒット作を生み出しています。
どちらのタイプでも登場人物の心情描写が丁寧で、社会的テーマを軽やかに表現できる稀有な脚本家です。
ここでは代表作をタイプ別に紹介します。
野木亜紀子さんの真骨頂ともいえるオリジナル脚本。
現代社会を背景に、リアルな人間関係や感情を巧みに描いています。
- 『アンナチュラル』:不自然な死をめぐる法医チームの物語。社会派ドラマの傑作。
- 『MIU404』:刑事2人の“24時間の事件解決”を描いた社会派×ヒューマンドラマ。
- 『コタキ兄弟と四苦八苦』:冴えない兄弟の再生と絆を描いた人情コメディ。
- 『フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話』:報道と情報社会をテーマにした社会派ドラマ。
- 『スロウトレイン』:地方鉄道を舞台にした群像劇。
- 『ラストマイル(映画)』:物流業界を舞台にした社会派サスペンス。
- 『さよならロビンソンクルーソー』:デビュー作。ヤングシナリオ大賞受賞作。
- 『海に眠るダイヤモンド』:海洋資源と家族愛をテーマにしたヒューマンドラマ。
- 『ちょっとだけエスパー』:超能力をテーマにしたオリジナルSFヒューマン作品。
原作の魅力を活かしながら、セリフや構成を丁寧に再構築する力が光る作品群です。
- 『逃げるは恥だが役に立つ』(原作:海野つなみ/漫画)
→ 恋愛と雇用をかけ合わせた社会派ラブコメディ。社会現象的ヒットに。 - 『重版出来!』(原作:松田奈緒子/漫画)
→ 出版業界の情熱と仕事愛を描いた感動作。 - 『空飛ぶ広報室』(原作:有川浩/小説)
→ 航空自衛隊の広報官を描く青春群像劇。 - 『図書館戦争シリーズ』(原作:有川浩/小説)
→ 表現の自由をテーマにしたSFアクション。 - 『掟上今日子の備忘録』(原作:西尾維新/小説)
→ 記憶が1日で消える女性探偵の活躍を描く。 - 『主に泣いてます』(原作:東村アキコ/漫画)
→ 美人すぎるモデルの不器用な人生を描いた人間ドラマ。 - 『俺物語!!』(原作:河原和音・アルコ/漫画)
→ ピュアな高校生の恋愛を描いた青春ラブコメ。 - 『アイアムアヒーロー』(原作:花沢健吾/漫画)
→ ゾンビパニックを描いたサバイバルホラー映画。
脚本家・野木亜紀子さんの作品は、社会問題や時代の空気を鋭く捉えながらも、登場人物たちの温かさとユーモアで心を動かす点が特徴です。
現実に根ざしたテーマを軽やかに描くスタイルは、観る人に「生きる勇気」や「共感」をもたらします。
『ちょっとだけエスパー』でも、野木亜紀子さんならではの人間味あふれるドラマが展開されることが期待されています。
ちょっとだけエスパーのあらすじ
ドラマ「ちょっとだけエスパー」のあらすじは、すべてを失った中年サラリーマン・文太さん(大泉洋さん)が、突然“エスパー”の力を手に入れるところから始まります。
10月21日スタート
— 『ちょっとだけエスパー』火曜よる9時【テレビ朝日公式】 (@chottodakeesper) September 30, 2025
『#ちょっとだけエスパー』
毎週火曜よる9時🦸🏻🇯🇵
ポスタービジュアル
2種が完成✨
さらに、
Netflixでの世界配信が決定!
国内および
海外(190以上の国と地域)にて、
放送後の24時から
配信スタートします🐙💊#大泉洋 #野木亜紀子
˗ˋˏInstagramˎˊ˗… pic.twitter.com/x64n8fj8GY
仕事を失い、家族にも見放された文太さんは、謎の会社「ノナマーレ」から面接の案内を受け、最終試験に合格した瞬間、世界を救う任務を課せられます。
社宅には、見知らぬ女性・四季さん(宮﨑あおいさん)が“妻”として待っており、文太さんは戸惑いながらも仮初(かりそめ)の夫婦生活を送ることになります。
しかも「人を愛してはいけない」という奇妙なルールの中で、愛や絆、そして人として生きる意味を見つめ直していきます。
「ちょっとだけエスパー」は、日常と非日常が交錯する中で、人間の優しさや希望を描く心温まる物語です。
ちょっとだけエスパーのみどころ
「ちょっとだけエスパー」のみどころは、笑いと感動、そして少しの不思議が絶妙に溶け合った人間ドラマにあります。
豪華キャストが織りなす物語は、心の奥に温かさを残す構成になっています。
主人公・文太さんを演じる大泉洋さんのユーモアと哀愁、宮﨑あおいさんの静かな強さ、ディーン・フジオカさんのミステリアスな存在感が、物語を一層深く引き立てています。
脚本を手がける野木亜紀子さんは、日常と“ちょっとだけ”超能力が交錯する独自の世界観を描き出し、観る人を惹きつけます。
「ちょっとだけエスパー」は、特別ではない自分を肯定できる優しさに満ちた作品です。
ちょっとだけエスパーのキャスト情報をチェック
ドラマ「ちょっとだけエスパー」は、豪華なキャストが集結していることでも話題です。
— 『ちょっとだけエスパー』火曜よる9時【テレビ朝日公式】 (@chottodakeesper) October 13, 2025
10月21日スタート
『 #ちょっとだけエスパー 』
毎週火曜よる9時🇯🇵
制作発表記者会見を
開催しました
和気あいあいと
現場の雰囲気そのまま
大盛り上がりでした#大泉洋 #宮﨑あおい #ディーン・フジオカ #北村匠海 #岡田将生#高畑淳子 #宇野祥平#野木亜紀子
˗ˋˏTVerˎˊ˗… pic.twitter.com/3EEBvPc31D
主演の大泉洋さんをはじめ、実力派俳優たちが“ちょっとだけ”特別な能力を持つ人々を魅力的に演じています。
キャストの組み合わせが生み出す絶妙な掛け合いが、物語を一層引き立てています。
まずは主要キャストとその役どころをまとめてみましょう。
役名 | 演者 | 役柄 |
---|---|---|
文太(ぶんた) | 大泉洋さん | 普通のサラリーマン。ある日突然エスパー能力を得る主人公 |
四季(しき) | 宮﨑あおいさん | 文太の妻。クリーニング店で働いている。 |
桜介(おうすけ) | ディーン・フジオカさん | 「ノナマーレ」の社員で文太の仲間。花咲か系エスパー。 |
市松(いちまつ) | 北村匠海さん | 謎の大学生。たこやき研究会に所属? |
円寂(えんじゃく) | 高畑淳子さん | 「ノナマーレ」の社員で文太の仲間。レンチン系エスパー。 |
半蔵(はんぞう) | 宇野祥平さん | 「ノナマーレ」の社員で文太の仲間。アニマルお願い系エスパー。 |
兆(きざし) | 岡田将生さん | 「ノナマーレ」の社長。文太に関わるミステリアスな青年 |
それぞれのキャストが個性的なキャラクターを演じ、笑いと感動が交錯する物語を紡ぎます。
「ちょっとだけエスパー」のキャストが織りなす化学反応が、作品の魅力を何倍にも高めています。
ちょっとだけエスパーの主題歌は「こっちのけんと」
ドラマ「ちょっとだけエスパー」の主題歌は、こっちのけんとさんが歌う「わたくしごと」
2025年10月22日に配信リリース予定
こっちのけんとさんがドラマの主題歌を手がけるのは今回が初めてとなります。
この楽曲は、「ちょっとだけエスパー」のために書き下ろされたオリジナルソングで、自分を信じきれない不器用な心や、人を想う優しさが繊細なメロディーに重なります。
こっちのけんとさんは「文太も自分と同じように自信が持てず、それでも前を向こうとする姿に勇気をもらった」とコメントしており、ドラマの世界観と深く響き合う一曲になっています。
主演の大泉洋さんも「バカバカしくも切なく、愛に不器用な人間の気持ちを代弁してくれる曲」と語っており、物語の余韻をさらに引き立てる存在です。
主題歌「わたくしごと」は、ちょっとだけ勇気を出したいすべての人に寄り添うような楽曲です。
ちょっとだけエスパーの監督は村尾嘉昭監督と山内大典監督
ドラマ「ちょっとだけエスパー」は、村尾嘉昭さんと山内大典さんという実力派の2人の監督によって手がけられています。
感情表現の深さと、遊び心ある映像演出のバランスが見事に融合した作品です。
両監督がタッグを組むことで、脚本家・野木亜紀子さんの描くユニークな世界観をさらに立体的に表現しています。
村尾嘉昭監督の特徴と代表作
村尾嘉昭監督は、数々の話題作を生み出してきたベテラン監督です。
繊細な心理描写とリアリティある人間ドラマを描く手腕に定評があります。
主な作品には、
「ちょっとだけエスパー」では、登場人物の心の揺らぎや不思議な設定をリアルに感じさせる演出が見どころです。
山内大典監督の特徴と代表作
山内大典監督は、ドラマだけでなく映画監督としても活躍しています。多様なジャンルを柔軟に手がけ、独特のテンポと映像美で魅せる監督です。
代表作としては、
村尾嘉昭監督と山内大典監督、2人の感性が融合したことで、「ちょっとだけエスパー」は人間味とファンタジーが絶妙に交差する、唯一無二の作品に仕上がっています。
まとめ
ドラマ「ちょっとだけエスパー」は、原作のない完全オリジナル作品として話題を集めています。
脚本を手がけた野木亜紀子さんが描く世界は、どこか不思議でユーモアがありながら、人の温かさや生きる希望がしっかりと感じられます。
大泉洋さんや宮﨑あおいさん、ディーン・フジオカさんなど豪華キャストが、それぞれの個性を生かして“ちょっとだけ”特別な人々をリアルに演じています。
突然エスパーになってしまった主人公が、愛や仲間との関わりを通して成長していく姿は、笑って泣けて共感できるストーリーです。
原作がないからこそ、毎回どんな展開が待っているのか分からないワクワク感も魅力のひとつです。
日常にほんの少しの不思議をプラスしたような「ちょっとだけエスパー」は、心が疲れた時にも優しく寄り添ってくれるドラマです。
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